矯正治療を歯科医が解説!小池先生編

インタビューに答えてくれたのはこの先生

医療法人 清翔会・正翔会 理事長 小池 陵馬(こいけ りょうま)先生

小池先生
  • 医療法人 清翔会・正翔会
    httlis://www.liuchi-kyosei.com/
  • 日本成人矯正学会、日本矯正学会所属
  • 歯科医師免許、日本顎咬合学会認定医、インビザライン認定医、インコグニート舌側矯正認定医。
  • 広島大学歯学部卒業。2011年岡崎エルエル歯科・矯正歯科副院長就任。2013年エスカ歯科・矯正歯科院長就任。2016年医療法人清翔会設立、理事長就任。2019年名駅アール歯科・矯正歯科開院。

最初に、先生のご経歴についてお聞かせください。

小池先生

広島大学歯学部を卒業後、研修医を経て地元の愛知県で開業しました。現在は医療法人として7医院体制を取っています。

矯正や審美歯科に力を入れており、短期間で矯正治療を完了するスピード矯正にも対応しています。

矯正治療をしたいけれど、期間がネックとなり断念している方も少なくないようです。矯正治療における治療期間短縮のメリットを教えていただけますか。

小池先生

元の歯並びによる個人差もありますが、矯正治療にかかる時間は、クリニックの治療方針や技術による差もあると思います。

治療期間が3〜4年かかるクリニックも多い状況ですが、スピード矯正を実施しているクリニックでは最短1年ぐらいで終えることも可能です。
具体的には、骨を削るオペと併用する治療法などがあります。

このようなスピード矯正は追加料金がかかるため費用は割高になりますが、当院でも1割程度の方は選択されます。

成人式や結婚式などで、どうしても早くキレイな歯並びを手に入れたい。でも自分の歯を極力削りたくないという患者さんには最適な選択肢だと思います。

スピード矯正のリスクはあるのでしょうか?

小池先生

通常の矯正とリスク面では同程度です。
追加で費用がかかる点はデメリットですが、仕上がりは変わりません。

大人の場合、見栄えや通院の負担などが大きいため治療を躊躇する方も少なくないようです。

小池先生

当院は名古屋駅にあるため、患者さんはほぼ社会人になります。
そのため、やはり矯正器具の見た目や、通院について相談されるケースは多いです。

外見については、インビザラインなどマウスピース矯正ですと、ワイヤー矯正と比べて外見に影響しにくいです。
ワイヤー矯正を選ぶ場合でも、歯の裏側に装置を付けるタイプなら外見への影響はほとんどありません。

通院回数についても、治療法によって調整できます。
インビザラインですと、まとめてマウスピースをお渡しし、患者さんご自身で取り替えていただく方法が取れるので、通院頻度としては数ヶ月に1回まで減らせます。

不安点は相談していただければ解決策を提示することが可能です。

セラミックの被せ物をすることで歯並びを改善する方法があるそうですが、通常の矯正との違いはどんな点でしょうか。

小池先生

1ヶ月程度で治療が終わる点はメリットですが、天然の歯を大きく削る必要があります。
この何が問題かというと、歯の神経からは栄養素が出ているため、神経を抜いた歯は折れやすくなってしまうんです。
そのため、一時的に見栄えは改善しても、歯の寿命は短くなってしまいます。

また、被せ物による矯正は、歯周病のリスクが付きまといます。歳を取ると歯茎がどうしても下がってしまうので、ご自身の歯と被せ物の境界が見えてきてしまうんですね。
こうなってしまうと、10年ぐらいすると取り替える必要が出てくるなど懸念点があります。

まだ一生モノの治療とは言い難い状況なのでしょうか。

小池先生

被せ物の品質改良は進んではいますが、トラブルは少なくありません。セラミックの歯は衝撃に弱いので、割れてしまったり、欠けてしまったり。
特に、歯ぎしりしてしまう方はリスクが高いです。

ジルコニアという人口のダイヤモンドを使った被せ物もありますが、自然の歯よりかなり硬いせいで、別の問題が起こる可能性があります。

どうしてもすぐに歯をキレイにしたい方もいらっしゃいますので、絶対にNGとは言えませんが、治療の影響を長い目で見て考えることは重要です。

矯正の際に抜歯が必要なケースがあると思います。抜歯はできるだけ避けたほうがいいのでしょうか。

小池先生

できる限り、非抜歯が理想です。
しかし、明らかにガタツキが大きい方や、歯が出てしまっている方は抜歯された方が仕上がりがキレイになります。

抜歯しないことにこだわりすぎると、最善な仕上がりにならないこともあります。
歯並びはキレイだけど、横顔のラインが理想と違う、というケースなどです。矯正は顔全体にも影響が出るので、その点も考慮し、総合的な判断が必要になります。

抜歯すると顔が小さくなるので、抜歯を希望される方もいらっしゃるのですが、ほうれい線が目立つなどデメリットもあるので推奨はできません。

このような点はご自身で判断できないので、専門のクリニックで相談されるのがおすすめです。

矯正終了後に、歯列を維持するために必要なことを教えてください。

小池先生

矯正は歯を無理やり動かしているので、どうしても「後戻り」という現象が起こります。
歯を正しい位置に固定するためには、治療終了後もリテーナーという装置をつけていただく必要があるんです。

目安としては、治療期間の倍程度の時間は気をつけていただきたいですね。
噛み合わせも変わっていくので、定期的に来院していただき歯の状態をチェックします。

歯並びだけでなく、健康な歯を維持することも不可欠です。
矯正治療中は歯磨きがしにくく、虫歯のリスクが高まるので、ほとんどのクリニックが口腔ケアについても指導されると思います。

矯正治療終了後も、その教えを守り、歯を大切にしていただきたいです。

矯正治療の価格はクリニックによって大きく幅があると思います。金額が妥当なのか判断する方法はあるのでしょうか?

小池先生

自由診療になるので、費用はクリニックごとに決めることができます。
先生の方針もありますが、歯医者はたくさんある状況ですので、近隣の相場はどうしても気にすることになりますね。

最安値だから決めるのは危険ですが、高い金額だから安心というわけではありません。
決して、安かろう悪かろうではないです。

数多くある歯科医院の中から、自分に合ったクリニックを選ぶために重視すべきポイントはありますか?

小池先生

最近はホームページの情報を元に比較される方も多いと思います。ただ、なんとでも書くことはできますし、患者さんによって条件は異なるので、それだけでの判断は難しいです。

同じ治療法であっても、抜歯を避ける先生とそうでない先生では治療方針や結果が変わります。
情報は参考程度にして、気になったクリニックには足を運んでみて決めるのがいいですね。

カウンセリングを受ける中で、質問したときの対応や、説明の丁寧さ、クリニックの雰囲気などで決めるべきだと思います。

あえてポイントとして挙げると、幅広い知識と経験を持っているクリニックは安心して任せられますね。

矯正治療の過程では虫歯を治したり、詰め物を改善したりなども必要になります。
また、アフターケアを含め長いお付き合いになるので、信頼できる先生を選ぶことが長い目で見ても良い結果につながると思います。

装置を着けたまま何年も過ごすの?
そんなの耐えられない!

矯正治療には平均して2~3年ほどの時間がかかります。
その間、装置を意識して上手に笑えない、歯磨きがし辛くて虫歯になりそうなど、不便な点があります。
そんな不便な生活からなるべく早く抜け出すためには、治療期間の短縮が望める方法に対応しているクリニックへ行きましょう。
勝どき・月島エリアで治療期間の短縮が望めるクリニックを紹介しています。
※費用の税率に関しては、各クリニックにご確認ください。

◆歯科矯正治療の費用と期間について
矯正歯科の平均的な費用は80~120万円、期間については平均2〜3年と言われています。
症状やクリニックによって費用・期間ともに変動しますので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
◆副作用について
矯正中は虫歯や歯周病、装置の接触による口内炎などにかかりやすくなる可能性があります。
また、金属の装置による金属アレルギーなどの恐れもありますので、不安な点についてはクリニックへご相談ください。