治療期間

矯正治療において「装置を付けるまで」「装置を付けてから」「装置を取ってから」の治療内容とおおよその期間についてご紹介します。また矯正治療を始めるべきタイミングや、歯を早く動かせる矯正方法についても併せて解説します。

矯正治療の期間とは

装置を着けるまで

矯正治療前の準備期間は、カウンセリングに始まって精密検査を受け、診断の流れになります。歯や骨格のレントゲン撮影、噛み合わせの検査などをして現在の歯の状況を詳細に調べます。
精密結果をもとに医師が治療プランを考え、患者に治療の説明や費用などを説明。双方納得がいけば治療が開始になります。この期間はおよそ2週間~2ヶ月程度です。

装置を着けている間

矯正装置を着けている期間については、各個人の状況によって異なるため決まった期間というものはありません。ワイヤー矯正の場合、平均1~3年が目安です。

ただし治療期間は年齢が上がるとともに長くなる傾向があり、成人している方なら3年前後かかることも多いです。骨格に問題のある反対咬合の場合はもっと時間がかかる可能性もあります。1ヶ月か2ヶ月に一度程度通院して、ワイヤー調整を行ないます。

マウスピースの場合は2週間から6週間に1回程度通院して新しいマウスピースに交換します。ワイヤー矯正と同様、およそ1年から3年程度かかります。

装置を取ってから

矯正装置を取り外しても治療自体は完了しません。保定期間というものが必要になります。矯正後の歯は後戻りしやすいので、防止するために保定装置(リテーナー)を終日装着する必要があります。

保定装置にはマウスピースタイプやワイヤータイプのものがあります。保定期間は医師の考え方や歯の状況によって異なりますが、およそ1年~3年程度です。

矯正治療を始めるタイミングは?

子どもに矯正治療を受けさせるなら

子どもの顎の骨は大体6歳~14歳くらいのときに成長します。子どもの矯正はこの時期に合わせて行なうと痛みが少なく、効果的に歯を動かすことができます。ただしあくまで目安であって、子どもの成長や歯並びの状況によって変わってきます。ひとりひとりの成長に併せて矯正治療を進める必要があるので、子どもの歯並びが気になる場合はまずは歯科医に相談してみましょう。

乳歯のときから矯正を始めると生え変わりを想定する必要があり、様子を見ながら行なうため少し治療期間が長くなるでしょう。また大人になってからも再度矯正が必要になる場合もありますが、その場合治療期間も短く良い治療結果が得られることが多いです。

大人が矯正治療を受けるなら

成人してから矯正治療を開始するのに適したタイミングは特にありません。歯と周囲の組織が健康ならば、いつでも何歳であっても矯正は始められます。歯周病で歯茎や歯槽骨にダメージがある場合や虫歯がある場合はすぐに矯正は行なえず、まずは治療を行なう必要があります。

口の中が健康であれば、いつでも開始できるのが大人の矯正治療です。いつでも開始できるからこそ始めるタイミングに迷ってしまいます。例えば入学や結婚式などの人生の節目のときや、子どもが矯正を始めるタイミングで一緒に治療を行なうケースも多いようです。

歯を早く動かせる矯正方法とは?

難易度:低
セルフライゲーションシステム

「弱い力ほど歯はよく動く」との原理原則が歯列矯正にはありますが、弱い力で歯を三次元的に動かす装置を作ることは技術的に難しくて今まで存在しませんでした。弱い矯正力を与えても、装置とワイヤーの間に生じる摩擦で打ち消されてしまって歯には全く力がかからなかったのです。

しかしセルフライゲーションブラケット装置が登場したことにより、弱い力で歯を動かすことが可能になりました。セルフライゲーションシステムは、装置とワイヤーの間に生じる摩擦力を600分の1にまで軽減することに成功。金属のふたでワイヤーを押さえることによりワイヤーとブラケットの摩擦抵抗が軽減されて、歯の移動がスムーズになります。

一般的なブラケットより力は弱いですが、適度に弱い力を継続的にかけることで歯根膜の働きを生かすことができるため歯を効率的に移動することができます。通常のワイヤー矯正と比較して、およそ2割程度治療期間を短縮できると言われています。

難易度:高 その1
インプラント矯正

インプラント矯正とは、動かない支点を使って歯を効率的に移動させる矯正治療です。顎の骨にチタン製の小さなネジであるインプラントを埋め込み、これを支点としてブラケットを引っ張ります。

手術時間は30分程度。強い矯正力で歯列全体を動かせるので抜歯をして歯の移動スペースを作る必要も少なくなります。治療期間については、一般的なワイヤー矯正に比べるとおよそ3割程度の短縮が見込まれます。

難易度:高 その2
スピード矯正

スピード矯正には「コルチコトミー」「ヘミオステオトミー」などがあります。外科手術を施すことで、ワイヤー矯正の効果を高める矯正治療法です。

コルチコトミー法は、歯槽骨の固い表層部分を切除して歯を移動しやすくする方法です。切除された歯槽骨は自然に再生されますが、再生された骨は以前より強く形成される性質があります。そのため移動後の後戻りが少なく、保定装置の使用期間も短縮できます。手術時間は1時間~2時間ほど。治療期間は、一般的なワイヤー矯正のおよそ2分の1から4分の1程度。

オステオトミー法とは別名歯槽骨切断術と呼ばれ、歯槽骨を大きく切断する手術を行ないます。歯をその土台となる歯槽骨ごと動かすイメージです。手術時間は2時間ほど。治療期間は、一般的なワイヤー矯正のおよそ2分の1から4分の1程度となります。

装置を着けたまま何年も過ごすの?
そんなの耐えられない!

矯正治療には平均して2~3年ほどの時間がかかります。
その間、装置を意識して上手に笑えない、歯磨きがし辛くて虫歯になりそうなど、不便な点があります。
そんな不便な生活からなるべく早く抜け出すためには、治療期間の短縮が望める方法に対応しているクリニックへ行きましょう。
勝どき・月島エリアで治療期間の短縮が望めるクリニックを紹介しています。
※費用の税率に関しては、各クリニックにご確認ください。

◆歯科矯正治療の費用と期間について
矯正歯科の平均的な費用は80~120万円、期間については平均2〜3年と言われています。
症状やクリニックによって費用・期間ともに変動しますので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
◆副作用について
矯正中は虫歯や歯周病、装置の接触による口内炎などにかかりやすくなる可能性があります。
また、金属の装置による金属アレルギーなどの恐れもありますので、不安な点についてはクリニックへご相談ください。